コロナウィルスによる影響で、春には学校が休校する状況があり、お子さんの家庭内での勉強についてどのようにすればよいのか悩んだ親御さんも多いのではないでしょうか。
一つの場所に集まることによる感染リスクを回避するためにオンラインによる教育が導入されるなど、オンラインやタブレット端末を使った教育が注目されています。
そんな中でも、先駆け的な存在であるスマイルゼミについて、小学生コースを中心にご紹介したいと思います。
スマイルゼミとは
サービスを提供しているジャストシステムは、「ジャストスマイル」という小学校向けの学習ソフトを15年以上前から法人向けに提供しています。
「ジャストスマイル」をベースに幼児・小学生・中学生と幅広く対応するタブレット端末を使った通信教育サービスが、「スマイルゼミ」です。
2017年、2018年のイード・アワード「通信教育」小学生タブレット 顧客満足度最優秀賞を2年連続 2018年、2019年イード・アワード「子供英語教材」小学生部門顧客満足度最優秀賞を2年連続でしています。
長い間、教育現場と向き合ってきたノウハウが蓄積された結果が支持を受けている理由ではないでしょうか。
スマイルゼミのタブレット端末について
スマイルゼミのタブレット端末は、幼児・小学生コースと中学生コースの2種類あります。
両方とも10.1インチタブレットで、2020年4月時点では京セラ製のものをジャストシステムが用意した専用モデルが配布されます。
幼児コースと小学生コースのタブレット端末は共通で、幼児コースで入会している場合は、小学生コースでも継続して利用できます。
また、ジャストシステムが設定した独自の耐久テストをクリアしているため丈夫な設計となっています。
Webサイトを見たり、アプリをインストール出来ないようになっており、タブレット通信教育に特化したタブレット端末になっています。
代金については、タブレット端末扱うということもあり、どうしても割高(参考:タブレット通常価格 39,800円)になってしまいますが、この部分については割り切って考える必要がありそうです。
故障した時のために年間3,600[税抜]を支払うことによりサポート期間中1回まで6,000円[税抜]の交換費用でタブレット修理交換が可能です。
タブレット代金は次の通りです。
支払方法 | 金額 |
12ヶ月以上利用継続(一括払い) | 9,980円 |
〃 (分割払い) | 月々980円×12回払い=11,760円 |
サポート代金は次の通りです。
あんしんサポート代金(年間) | 3,600円(月額に換算で300円) |
あんしんサポート適用時のタブレット交換費用 | 6,000円 |
他社と比較してもタブレット代金とサポート代金は高めです。
ただし、スマイルゼミを退会した後は、使っていたタブレット端末をアンドロイドタブレットとして利用することも出来ます。
スマイルゼミの教科
スマイルゼミの教科は次の通りです。
受講教科 | 受講内容 |
算数 | 1~6年生 |
国語 | 1~6年生 |
理科 | 3~6年生 |
社会 | 3~6年生 |
英語 | 1~6年生 |
特別講座(※1) | 読書感想、プログラミング、自由研究 |
その他(有料) | 英検対策、英語プレミアム |
※1:夏休み等、連休のみ配信される(無料)
教科については、満遍なく学習できます。特徴としては、「英語がデフォルトで設定されている点」ですね!
他社のタブレット通信講座も英語を受講できますが、”別料金のオプション扱い”になっている事が多く、デフォルトで受講できるのはポイント高いです。
ちなみに理科、社会が3~6年生になっていますが、この部分は他社でも同様で小学校の授業に合わせているためです。
特別講座は、読書感想文対策やプログラミング講座などが配信されます。
配信タイミングは、毎月ではなく夏休みや連休に受講できるようになります。
プログラミング講座については、タブレット教材でできるものは少ないと思いますので、興味がある場合は検討しても良いのではないでしょうか。
その他としては、別料金となりますが「スマイルゼミ 英語プレミアム」「英検対策講座」の2講座を受講することも可能です。
スマイルゼミの金額と各コースについて
学年ごとの月額料金については、12か月分一括払い、6か月分一括払い、毎月払いの3種類がありますが、ここでは参考として12か月分一括払いについてまとめておきます。
支払方法 |
受講項目 | 標準クラス | 発展クラス |
料金/月 12か月分一括[税抜] ()内は年額 |
小学1年生 | 2,980円(35,760円/年) | 3,480円(41,760円/年) |
小学2年生 | 3,200円(38,400円/年) | 4,000円(48,000円/年) | |
小学3年生 | 3,800円(45,600円/年) | 4,700円(56,400円/年) | |
小学4年生 | 4,400円(52,800円/年) | 5,300円(63,600円/年) | |
小学5年生 | 5,200円(62,400円/年) | 6,100円(73,200円/年) | |
小学6年生 | 5,700円(68,400円/年) | 6,600円(79,200円/年) | |
英語 | 無料(※2オプションは有料) |
※2:英語プレミアムが680円~/月、英検対策が2,980円~/月
オプションや支払方法で、金額が変わってきますので、詳細については、公式サイトの「会費シミュレーション」を使ってみてください。
アプリについて
各教科の学習について
スマイルゼミでは、タブレット端末の特徴を生かして、音声解説やアニメーションを多用して視覚や聴覚に働きかけることにより、受講が楽しくなる仕掛けがよく考えられています。
特に英語学習では、ネイティブの発音を聞くことができるなどの特徴があります。
学習を進めることで獲得できる「スター」を使って遊べる
スマイルゼミでは、タブレット学習のほかに学習を進めることによって獲得できるポイント「スター」を使って遊ぶアプリが用意されています。
これはお子さんが自ら勉強に取り組めるように工夫がされて作成されたものです。
人気のアプリもあること、また、更新されて入れ替わりもあるため飽きることがないようにされています。
そんなアプリの中から2つ紹介します。
マイキャラ
パーツを組み合わせてアバターキャラを作成できます。
毎月配信される限定パーツは、獲得したスターと交換することができます。
納車ゲーム
他の車を移動させてマイカーをダンボールの外へ移動させるパズルゲームです。
車のサイズや空きスペースの関係をイメージする力が求められ、論理的思考を用いる楽しみを知ることができるゲームです。
みまもるトーク
スマイルゼミで子供が勉強を始めるとアプリやメールで親御さん当てに「通知」がきます。
その通知を確認して、子供に対して応援の返信をすることが可能です。
返信した内容は、子供が使っているスマイルゼミのタブレット端末で受信することができます。
スマイルゼミのメリット
授業の進度に沿って学習ができる
スマイルゼミでは、学校で使っている教科書に合わせて講座を受講できます。
教科書の内容を予習・復習がしやすいという点があります。
紙を用意しなくてよい
スマイルゼミのタブレット端末では、例えば答えの入力のみでなく、途中の式をタブレット上に記入したり消したりできるため、タブレット端末で完結出来ます。
みまもるネットで、学習状況が把握できる
お子さんの学習状況を親御さんが、直接みることは手間がかかります。
スマイルゼミでは、親御さんが学習状況を確認できるみまもるネットにPCやスマホからログインすることで採点結果や進捗状況をリモート確認することができるのでお子さんと一緒にいなくても状況確認ができます。
スマイルゼミのアプリ利用時間が設定できる
学習時間は多い方が理想的ではありますが、あまり根を詰めてやりすぎるのも良くありません。
お子さんの場合、集中して適度な時間の範囲を超えてしまうことを防ぐためアプリ利用時間が設定できます。
「今日のミッション」が送られてくる
毎日、今日のミッションが送られてきます。
取り組んでいない講座や、間違えた問題が優先的に出題されます。
すでに終えている講座も復習問題が出題されるので、反復学習が自然にできるように考えられています。
漢字検定・計算ドリルが無料
教科書準拠の講座とは別に漢字検定ドリル(10級~2級)と計算ドリル(小1~小6)が無料でタブレットに入っています。
また、年1回、漢字検定が無料で受けられる特典が付いています。
スマイルゼミのデメリット
先取学習ができない
スマイルゼミは、良くも悪くも教科書準拠で配信されてくるので、公文のように先取はできません。
学習が順調に進んでいる場合には、ちょっともどかしいかもしれません。
寝ころびながらでもできてしまうこと
タブレット端末を使っての学習のため、どこでも勉強できるというのはメリットなのですが、悪い姿勢でタブレットを触ったり床でゴロゴロしながら操作してしまうことができるので、長い時間姿勢が悪い状態で操作することがないように注意してあげる必要があるでしょう。
機械任せになってしまう可能性がある
スマイルゼミは、高性能で学習をするために優秀な設計がされています。
メリットで説明した「今日のミッション」や自動採点や学習状況を通知してくれる機能があります。
ここまで高性能だとスマイルゼミに任せきりになってしまう可能性があります。
お子さんの学習状況を元にしたコミュニケーションについても忘れずにするようにしてください。
まとめ
スマイルゼミは、「今日のミッション」「スター(ポイント)獲得によるゲーム」「親御さんとのコミュニケーションツール」等ゲーム感覚で学習できる要素があるため勉強の習慣がないお子さんの基礎勉強習得には有効だと思います。
タブレット端末の代金は少し高いですが、お子さんが自分専用のタブレット端末を与えられたというところでは、いろいろ触ってみたくなる一環で学習することもあるかと思います。
受講内容について、料金が月800円~1,000円上がってしまいますが、発展クラスという応用問題など教科書以上の学習を受けられるものがありますので、お子さんの習熟度に合わせて変更するという選択肢もあります。
近くで体験会を開催していれば理想的ですが、体験会に参加できない場合でも資料請求をして、しっかり検討した上での入会を考えてみた方がいいですね。
なお、スマイルゼミを始めるのであれば、タブレット端末がとどく前に「ブルーライトカット」の保護フィルムを買いましょう。
液晶保護もありますが、お子さんが長い時間が画面を見続けることになるので、目の保護のためにブルーライトについては気にしておきたいですね。